8月9日~10日の2日間で、家具作りや内装のデザインなどインテリアを学ぶ専門学校「ICSカレッジオブアーツ」の学生を対象に行った国産木材体験ツアーを行いました。
1日目9日(水)は(有)高見林業で林業を体験してもらいましたが、2日目10日(木)は原木市場、製材工場、建築、家具作りを見学してもらいます。
まずは木流研メンバーでもある(株)鹿沼原木市場から
熊倉社長が市場の仕事や役割について説明しました。
山から運ばれた丸太が仕分けられはい積みされる様子を見学したり、丸太の相場や流通について学ぶことができたのではと思います。
仕分けられた丸太見ながら、この丸太は柱材かな?とかこの太さだと梁材に使うかな?とか、前日の木取りの復習もできましたね。
次は木材的には製材工場ですが、移動の都合で家具工房の見学へ。
森戸工房では、森戸先生から技術的な話から道具の話、木材の話など、ハンドメイド家具職人ならではの貴重なお話を聞かせていただきました。
最後には、素晴らしい作品の数々を見せていただき、特に家具職人を目指す学生にとって貴重な体験になったことでしょう。
森戸先生ありがとうございました!
あっという間に時間は過ぎてしまい、急いで昼食をとり午後の部へ
またまた移動の都合で、次は木造建築の見学、鹿沼市立粟野小学校の見学です。
現粟野小の校舎は、地元粟野の木材を使用した木造の校舎で、平成27年に完成しました。
落ち着いた雰囲気の外観の校舎です。
伊藤教頭先生に案内をしていただきました。
限られた時間の中、広い校舎を段取り良く案内していただきありがとうございました!
内装にはふんだんに地元粟野の木材が使われ、明るく温かい雰囲気です。
体育館では木流研メンバーの(有)モード設計事務所の石川会長から、木材の使い方や構造について説明をしました。
体育館の天井
最後に皆で記念撮影
住宅以外の建築での木材の構造や内装など、木材の使い方の参考になったのではと思います。
いよいよ終盤、最後は(株)栃毛木材工業にて、製材工場と本社社屋の見学です。
栃毛木材工業さんは、育林、林業、製材、建築までを自社で行うシステムを持つ会社です。
工場で、山から運ばれた丸太が製材され製品になるまでの工程を関口社長に説明していただきました。
曲がり材や枯れ材など、建築材として不向きな丸太は、パルプ材やバイオマス燃料になるチップ材に
工場の見学の後は、本社社屋で木造建築の見学です。
粟野小に比べて、大きさも用途もまた違った規模の木造建築なので、ここでも木材の使い方について学んでほしいですね。
素晴らしい材料を使っています。自分も見ていてとても楽しいし勉強になりますね。
関口社長が材料や間取りなど丁寧に説明してくれました。
2階の会議室では、関口社長が会社についての説明や木材についての様々な話をしてくれました。
そして最後に質疑応答です。学生から次々と質問が出て、ディスカッションのような流れになり、今回の研修の閉めにふさわしい、学生にとっても我々木流研メンバーにとっても、とても勉強になり貴重な時間となりました。
関口社長ありがとうございました!
さてさて、これで今回の2日目の研修は全て終了しました。
会議室をお借りして終了式を行い、学生の皆さんに終了証をお渡しして解散です。
学生の皆さんはバスに乗って東京まで帰ります。お疲れさまでした。
気を付けて帰ってくださいね〜。
限られた時間の中で皆さんが見たことや聞いたことは木材流通のほんの一部分でしか無いですが、この2日目での出来事や、木材に関わる様々な人たちの事を思い出して、これからも大切に上手に木材を使ってもらえると私達は嬉しいです。
そして、将来のある若い学生たちのますますのご活躍を期待しています。
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